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11 December 2012

『死のミストラル』

ルイ・C・トーマ1975(岡村孝一訳1976);早川書房。
1201211

私が高校3年のときだからちょうと30年前(1982年)になるが、
その年の8月頃に、NHKの「銀河テレビ小説」の枠で
「夏に逝く女」というサスペンスドラマが放映されていた。

主演は、当時はいずれも若手だった
鹿賀丈史氏と名取裕子氏。
若い建築家とその妻が不可解な事件に巻き込まれ、
次第に追い詰められていく中で思わぬ真相が・・・

・・・確かそういう話だったなということのほかには、
テーマ曲がすごく洒落ていてセンスがよかったことと、
原作はフランスの作家の作品らしい、
という程度しか覚えていない(いなかった)。

当時は私の自室にTVはなく、全話見ることはできなかっただけでなく、
最終回も見逃して「結局どういう結末だったのか?」は、
わからずじまいだった。

この秋になって、
その「原作本」を、ようやく読んでみた。
登場人物は皆フランス人で舞台もフランスの地方部だが、
キャラクター設定やストーリーは基本的に私の記憶に残っていた
30年前に見たドラマとほとんど同じ。
もちろん、忘れていたことや、初めて知ったことも多々あり、
結末も知ることができて申し分なし・・・と思った直後に

「・・・ほんとにTVドラマのほうも、
この原作どおりの終わり方だったのかな?」

ご存知の方がいらっしゃいましたら、
ご教示お待ちしています・・・。

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書籍・雑誌」カテゴリの記事

Comments

懐かしいですね。

ドラマですが、2度ドラマされてます。

1回目が名取裕子さん。本文にもありますように、ハヤカワから文庫の装丁にもなってますよね。この装丁のほうを、購入した記憶があります。あの本は、いずこに?不明です。
http://kuronekotei.ocnk.net/data/kuronekotei/product/3120.jpg

ストリーは、ほぼ、小説と、同じだったと。鈴木瑞穂さんが、奥さんに迫って、それで。。。

2回目が若尾文子さん。こちらは、2時間ドラマで、タイトルは忘れましたが、民放でした。旦那さんは、共通して、鹿賀丈史さんだったので、印象にあります。

JohnClark様 はじめまして。

ご教示ありがとうございます。
ラストも含めて、ほぼ原作どおりだったのですね。
ご紹介いただいた文庫版の表紙カバーも、
このドラマの雰囲気をよく伝えてくれていると
思います。

>鈴木瑞穂さんが、奥さんに迫って、それで。。。

実に堂に入った「悪役」ぶり+「ス○○オ○ジ」ぶりを
思い出しました。
当時は私も若かった?ので、鈴木氏の演技に対して
つい本気で憤ってしまうような場面もあって(苦笑)。

それだけ主人公2人に感情移入して見ていたのに
全話見ることができなかったのが今でも残念です。

民放の2時間ドラマの原作にもなっていたことは
今回のご教示で初めて知りました。
ベテランの若尾氏を相手にした鹿賀氏の演技も
見てみたかったです。

題名を見て、思い出しました。
放送当時は、自分はまだ小学生でした。
両親が見ていたらしく、自分は夜遅くの学習塾から帰って来た時、遅い夕食を食べているついでに見てた感じでした。
まだ、子供だったので内容はあまり理解出来ませんでした。
ただ、ラストシーンで、鹿賀丈史演ずる夫がピストルで撃ち殺された後、刑事が犯人に手錠をかけるシーンがあり、その後、鹿賀丈史と名取裕子が十字架が沢山ある墓地で二人とも棺桶に入っているシーンがありました。
その棺桶のシーンで関係者(誰が出ているのかわかりませんが)が二人の棺桶に対してセリフを言っているのがアタマに残っています。
これを見た当時は「登場人物は日本人なのに、何で火葬ではなく土葬なんやろ?」と思いましたが、原作がフランス人が書いた小説だと後で知ったので原作に合わしたのかな?と思いました。

ぶらぼ様 はじめまして。

NHK版のドラマのラストシーンを教えていただき、
ありがとうございます。

(以下2行、ネタバレ注意)
原作の最後のページのあと、
ドラマオリジナルの場面があった、
ということになるようですが

お話のように、原作に寄ったであろう墓地の設定も含めて
凄く「美しい」シーンに思えます。
・・・36年前に見ておきたかった、と思います。

鹿賀丈史氏も名取裕子氏も、その後のご活躍は
言うまでもありませんが、
お二人をTVで見るたびに、
今も、このドラマのことを思い出します。

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