選手名鑑
数年前までは発売と同時に買っていた
「週刊ベースボール」誌の選手名鑑号を、
今年は一昨日になってようやく買った。
帰宅して父に見せようと思ったら、
父も同じ日に同じ名鑑を買っていて、
私に見せようとしているところだった・・・。
数年前までは発売と同時に買っていた
「週刊ベースボール」誌の選手名鑑号を、
今年は一昨日になってようやく買った。
帰宅して父に見せようと思ったら、
父も同じ日に同じ名鑑を買っていて、
私に見せようとしているところだった・・・。
米長邦雄1994(日本将棋連盟)
全21局の自戦解説。
「強引に叩き潰す」という感じの将棋が多いが、
それでいて粗くもなければ大味でもない。
細いが執拗な攻めと、
極めて大胆な攻防の見極め・切り替えとの
絶妙のバランス・・・
2013年現在の居飛車対振り飛車の戦いでは
まず現れない戦形ばかりだが、
名人在位中に書き下ろされたこの本が
結果的に、米長氏全盛期の将棋の魅力を伝える
「最後の」一冊になったと思う。
米長邦雄1993(クレスト社)
『人間における勝負の研究』の頃よりも、
よくいえば重厚な、悪くいえばやや説教めいた雰囲気だが、
いずれにせよ米長氏独特の人生論を語っている本としては
代表的存在と思う。
名人獲得直後に刊行されているのだが、
もしかしたら企画はそれ以前からあって、
名人獲得できなかった場合にも若干異なる内容で
結局は出ることになった本かも知れない、と
私は勝手に想像している。
(副題が「肝心なのは負けたあと」であることからみても
そう思う。)
しかし、ご存知の方も多いと思うが、
本書の本当の読みどころは、
「米長氏と近い関係にある、某若手(当時)棋士」の言動に対して
再三にわたって苦言を呈している点にある、とも思う(苦笑)。
その「某若手棋士」が誰であるかは私にも容易に想像はついたが、
本書内で名前が明らかにされていない以上、
ここでもこれ以上の憶測は避ける。
日本将棋連盟1993
第51期名人戦 全4局の自戦解説は
氏のファンにとってはまさに永久保存版的存在。
米長邦雄1990(有紀書房)
少々読みにくい体裁の本なのが残念だが、
主に氏の実戦を題材にした解説内容は充実している。
この本を買った(たぶん刊行直後)理由は、
たぶん、1982年のA級順位戦での対・大山戦
(四間飛車に対して中央位取りから▲9七角と上がって
5~7筋を攻める、という素人目にもかなり危険な構想が
結果的にはみごとに成功した将棋)が、
詳しくとりあげられていたから、だったと思う。
米長邦雄1976(文庫版は1984)講談社
山藤章二氏によるカバー画がなかなか渋い・・・。
「75年以前の」米長氏の代表的な勝局集、ということになるが、
70年代末から氏のファンになった者としては逆に新鮮な内容でもあった。
対 二上戦(72年3月、A級)の
「▲9七角打」、
対 加藤一二三戦(72年9月、十段リーグ)の
「▲3三角成~▲4二銀~▲4一金~▲4四金~▲3二金~▲4三銀」、
といった比較的有名な将棋のほかに、
この本以外では取りあげられた記憶のない
対 大山戦(73年3月、A級:
大山の振り飛車穴熊を、細くも豪快な攻めで”叩き潰す”)
対 升田戦(75年2月、A級:
振り飛車穴熊に入った米長が、玉の遠さを生かして圧勝)
が、面白い。
米長邦雄1984(日本将棋連盟)
1981~82年頃の『将棋世界』誌への連載講座を基本に著された本。
米長氏の棋書としては、平凡社の『米長の将棋』(全6巻)に次ぐ傑作。
上巻の、「図巧」第1番の解説と「米長玉」の詳細な説明、
下巻の、朝日アマプロ角落ち戦の自選解説(特に、対・野藤氏戦は圧巻)、
当時は夢中で読んだものだし、
今読んでもその内容は決して色あせていない。
(なお、初出時に近隣の書店で何度も立ち読みしていたのだったが、
実際に買ったのは84年10月上旬に青森市に行ったとき。
帰りの特急電車(青森→秋田は「いなほ」、秋田→山形は「つばさ」)
の中で一気に読んだのも忘れ難い思い出である。)
米長邦雄1982(祥伝社 NON BOOK)
米長氏39歳のときの著書。
それを買ったときの私は17歳。
・・・今、48歳になろうとしている私が読むと、
いろんな意味で当時とは違った受けとめかたをするところが
多いのだが、
本書は、
「自分にとっては”消化試合”でも、
相手にとっては大一番、という対局こそ、
自分は全力で臨むべし」、という
いわゆる「米長理論」が明確な形で文章化され
紹介された、恐らく初めての本、という意味で重要な存在と思う。
(日本将棋連盟 1980年8月)
この本が刊行された時点での両者の対戦成績は、
米長氏の「39勝60敗1持将棋」。
(この1980年夏の王位戦での0勝4敗は含まれていない(苦笑)。)
最終的には、中原-米長戦は187対局、
米長氏の「80勝106敗1持将棋」なので、
101局目以降は、「41勝46敗」だったことになる。
(米長氏引退後の1局を入れれば、
「188対局・80勝107敗1持将棋」となるのかな・・・。)
ともあれ、この『百番指し』、
当代のトップ棋士2人の激闘の記録として貴重だし、
これも当時は何度も読み返しまた棋譜は盤に並べたものだが、
・・・今となっては「そのあとの87(88)局」を含めた
「完全版」が出ることを切に望む。
(平凡社:1980~1981)
「全6巻の、戦法・戦形別自戦記」という、
類書がありそうで実はほとんどないコンセプトに加え、
「棋譜の解説」以上に「対局中の心理状態の解説」を
重視した独特の迫力と味わいを併せ持つ文章は
刊行から30年以上が過ぎた現在でも、
数ある棋書の中で異彩を放っている。
米長氏の著書の中では質・量ともに
最高レベルと思うが、
「81年度~89年度」ころの
氏の対局を同様のコンセプトで取り扱った
「続編」があれば、などと、ないものねだりもしたくなる
本シリーズが刊行された時期には、
私は高校1~2年。
学校~駅の途中にあった小さな書店(今はない)で、
何度も立ち読みしたものだったが、
結局は全巻買っている。
写真は、6巻中、最初に買って、
当時は毎日のように読んでいた「第2巻」。
Sun | Mon | Tue | Wed | Thu | Fri | Sat |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | |
7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 |
14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 |
21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 | 27 |
28 | 29 | 30 | 31 |
Recent Comments